俳優・女優 2013年01月13日04時18分

はっぴいえんど名曲インスパイア映画公開!下咽頭がんの佐野和宏 筆談で舞台挨拶


はっぴいえんど名曲インスパイア映画公開!下咽頭がんの佐野和宏 筆談で舞台挨拶

佐野(右)は声が出ないため、筆談で挨拶

 俳優・石田法嗣(22)が12日、都内・渋谷ユーロスペースで行われた映画『しんしんしん』(監督:眞田康平/配給・宣伝:諸田創)初日舞台挨拶に女優・我妻三輪子(21)、神楽坂恵(31)、坪井麻里子、俳優・佐野和宏(56)、奥津裕也(28)、中村有(28)、眞田監督(28)とともに出席した。

 東京藝術大学で黒沢清に師事した眞田康平が、初長編にして監督・脚本を務めた作品。タイトルは『はっぴいえんど』の名曲「しんしんしん」にインスパイアされたものであり、テキヤの一家で暮している高校生の朋之(石田)を中心にストーリーは展開される。その一家とは、実の息子に思いを馳せる芳男(佐野)を先頭に、血のつながりもない人々が集まり、それぞれが清算しきれない過去を背負っていた。そこにユキ(我妻)が家族に加わるが、突然家が取り壊されてしまい、“家族”はそれぞれの行き先を見つけるためにトラックで旅に出る…。

 MCを眞田監督が務め、舞台挨拶は進行。主演の石田は、「この作品を皆さんが見て、何か感じ取ってくれたら嬉しいです。皆さんに見てもらいたいところは、家族のつながり。血がつながっていなくても、家族だということが表現されていると僕は思っているので」と、観客にメッセージを送った。

はっぴいえんど名曲インスパイア映画公開!下咽頭がんの佐野和宏 筆談で舞台挨拶

我妻「枕投げは石田君が一番ひどかった」

 3年前に撮影され、2年前に完成された同作について、石田が「現場は凄く楽しかったけど、枕投げのシーンは個人的に楽しかったので、見てください」と見どころを語ると、ヒロイン役の我妻も「枕投げ凄かったね。石田君が一番ひどかった。枕ごしに殴られて(笑)。そこは私も好きなシーン」と呼応し、場内が和やかムードに。

 続けて、我妻は「家族って凄い難しいテーマだと思う。私もまだよくわからないし、それぞれ違うことを思うことがこの映画のいいところ。みんなが役の中で生き生きしていて、ステキだった」と、ロケを振り返った。

 共演の神楽坂は、「ステキな現場で、みんなと一緒にもっと住みたいと思った。私はいつも相手役が年上の方が多くて、若い方の中に入って枕投げをしたり、忘れていた何かを思い出して、とても新鮮な気持ちになった」と、エンジョイしたよう。

はっぴいえんど名曲インスパイア映画公開!下咽頭がんの佐野和宏 筆談で舞台挨拶

舞台挨拶の模様

 石井聰亙監督の『狂い咲きサンダーロード』などに出演し、映画監督としての顔も持つ佐野は、同作では実の息子に思いを馳せる芳男を演じているが、撮影終了後の2011年7月に下咽頭がんのため声帯を手術。声が出ないため、佐野がボードに書いたものを隣の奥津が話す筆談形式で対応し、いきなり「役名忘れました」で、観客も爆笑!

 しかし、「この役に入り込みすぎて、がんになりました」では、笑っていいのか微妙な空気になったが、佐野が「生きててよかった」とつづると、拍手が発生。見どころについては、「声が出てます」「あと、飴玉を見てください」と書いてみせた。

 12日より渋谷ユーロスペースほか全国順次公開。
はっぴいえんど名曲インスパイア映画公開!下咽頭がんの佐野和宏 筆談で舞台挨拶

 

 

はっぴいえんど名曲インスパイア映画公開!下咽頭がんの佐野和宏 筆談で舞台挨拶

石田法嗣

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我妻三輪子

はっぴいえんど名曲インスパイア映画公開!下咽頭がんの佐野和宏 筆談で舞台挨拶

神楽坂恵

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坪井麻里子

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奥津裕也

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中村有

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眞田康平監督