歌手・冠徹弥と教祖イコマノリユキが25日、東京・新宿バルト9でゲキ×シネ『ZIPANG PUNK~五右衛門ロックIII』(配給:ヴィレッジ/ティ・ジョイ)大ヒット御礼トークショーイベントに登場した。
本作は古田新太演じる天下無敵の大泥棒“石川五右衛門”に若きイケメン探偵“明智心九郎”(三浦春馬)、女盗賊“猫の目お銀”(蒼井優)、尼僧さん(高橋由美子)、前田慶次郎(橋本じゅん)、石田三成(粟根まこと)、堺の豪商(村井國夫)、豊臣秀吉(麿赤兒)、さらには国外からシャルル・ド・ボスコーニュ(浦井健治)も加わり、曲者たちが、空海の隠したといわれる黄金をめぐって歌に踊りを繰り広げる『劇団☆新感線』舞台を劇場版化した作品となっている。
大ヒットを記録している本作を記念し、さまざまなゲストを招いて行われているトークショー第3弾。1回目は作詞家・森雪之丞氏と作曲家・岡崎司氏が(参照記事:http://newslounge.net/archives/123336)、2回目は劇団☆新感線の座付き脚本家・中島かずきさんと、脚本家の山本むつみさんが(参照記事:http://newslounge.net/archives/124248)がそれぞれ裏話を明かしていた。
2人は実際に舞台で実際に着ていた和とパンクが入り混じった衣装で登場するというサービス満点でイベントをスタート。2人とも『薔薇とサムライ』『ZIPANG PUNK』シリーズなど劇団☆新感線が歌う舞台のときには、なければならないメンバー。冠は新感線との縁は20年以上も前に遡るそうで、『聖飢魔II』の前座で出演した時に、新感線の劇団員から「僕らのライブを見て『おもしれえなぁ』ってなって、2006年のメタルマクベスで『お前のシャウトが欲しいんだ』と言われました」と、しみじみ。
一方のイコマも、「高田聖子ちゃんが、『巨乳まんだら王国』というバンドを見に来てくれて、チ●毛ボーボーと書いてあるTシャツを買って行ってくれて、それを劇団員にまいてくれた。それで、古田新太さんと飲む機会があって、『お前舞台に出ろよ』と言われて、冗談だと思ったらヴィレッジから電話がかかってきました」と、語った。
司会から2人から見て新感線がどう映っているのかと問うと、冠は「みんな優しい。ケータリングが豪華。大門軍団からおはぎが来る。主役の方々がすごいの差し入れてくれる」と列挙し、イコマも「みんなおもろい。いつ行ってもおいしそうなものばっかり。聖子ちゃんはおつけものをくれました。冷蔵庫にはビールがいっぱい入ってますね」と、楽しげな様子も。
共演者とのエピソードの話題となると、冠が三浦春馬とのことを語りだし、「芝居終わってシアターオーブから、三浦くんと2人で一緒に電車で帰ることがあったんです。三浦くんは大きなマスクと帽子を深めにかぶって。そしたら、帰りがけに女の子がこっちに向かって走ってくるんですよ。『春馬がバレた!』と思ったら、女の子は『冠さんサインください!』って僕に言ってきて、僕がサインしている間は、三浦春馬がずっと待ってて」と告白し、場内は大爆笑で、司会が「三浦さんオーラ消してたんですかね?」というと、冠は「そうですよー」と、うなずく様子も。
続けて、司会がイコマへ「タレコミがあって大変やらかしたらしいですね」と、声をかけ大慌て。そのネタは、本番中、首にかけている小道具にマイクを仕込んでいるそうだが、1度持って出るのを忘れたことがあったそうで、イコマは「古田新太がこっちをじっと観てて『うん、知ってる』という顔をされました。それでどうやったらごまかせるかなと思って、そのシーンは穴を掘るシーンだったんで、穴掘りに混じったんです」と、事情を話す。冠によると、結局「蒼井優ちゃんがマイク取りに行ってた」と証言し、イコマも「蒼井優ちゃんが『あんたやったなって』顔してました。それで、劇団☆新感線の罰ゲームで、物販コーナーの“ジパングパンツ”の売り子をやりました」と、オチをつけていた。
ほかにも、古田が本番中にも“いたずら”をしているということを話しだし、イコマは、「みんなが悲しんでてシーンとしている場面で、隠れて変な音を出してて」と話すと、冠もうなずきながら「麿さんが重厚な芝居しているなかで、♪びよよよよよーーんって」と、楽しげに明かしていた。
トーク終了の時間も近づき、最後に2人から劇場に足を運んだファンへプレゼントとしてオープニングの楽曲『ジパングパンク』を生歌唱することに。誰があおるでもなく、場内のファンは音楽が流れだすと、自然に大きな手拍子を入れ、冠もノリノリでヘドバン。さらには、2人が歌唱しながら会場後方まで行ったりと、大暴れしながらの熱唱を見せ、ラストのシャウトが場内に響き渡ると、劇場がライブ会場になったかのような歓声が響き渡ることとなった。
ゲキ×シネ『ZIPANG PUNK~五右衛門ロックIII』は絶賛公開中!