映画・アニメ 2014年04月12日10時27分

「五右衛門ロック」作詞・森雪之丞氏 前田慶次郎イメージは「花の慶次」!命削った曲が1コーラスのみにも


「五右衛門ロック」作詞・森雪之丞氏 前田慶次郎イメージは「花の慶次」!命削った曲が1コーラスのみにも

森雪之丞氏らが「五右衛門ロック」裏話をたっぷりとトークした

 作詞家・森雪之丞氏と作曲家・岡崎司氏が11日、東京・新宿バルト9でゲキ×シネ『ZIPANG PUNK~五右衛門ロックIII』(配給:ヴィレッジ/ティ・ジョイ)大ヒット御礼トークショーイベントに登場した。

 古田新太演じる天下無敵の大泥棒“石川五右衛門”に若きイケメン探偵“明智心九郎”(三浦春馬)や女盗賊“猫の目お銀”(蒼井優)、尼僧さん(高橋由美子)、前田慶次郎(橋本じゅん)、石田三成(粟根まこと)、堺の豪商(村井國夫)、豊臣秀吉(麿赤兒)、さらには外国からシャルル・ド・ボスコーニュ(浦井健治)といった曲者まで加わり、空海の隠したといわれる黄金をめぐって歌に踊りを繰り広げる『劇団☆新感線』舞台を劇場版化した作品となっている。

 森氏はアニメや布袋寅泰への楽曲提供などでも知られているが、新感線には4作品にかかわっており、現在上演中の最新作『蒼の乱』にも携わる。一方の岡崎は新感線の音楽を一手に手がけており、全作品にかかわる座付き音楽家として知られている。

「五右衛門ロック」作詞・森雪之丞氏 前田慶次郎イメージは「花の慶次」!命削った曲が1コーラスのみにも

岡崎司氏

 劇場には、本作のみならず、ほとんど新感線の作品を観たというコアなファンが集まるなかでのあいさつ。いきなり、クリエイティブのことから話が始まり、森氏は一番最初に前田慶次郎の曲を書いたそうで、「『サイケデリック・ペイン』終わりで曲を書き始めたんですが、舞台がサンシャイン劇場だったのですが、下の書店に行って、『花の慶次』を10冊くらい買って、読んで、僕としてはそれが僕の詩の始まりです」と、エピソードを明かすことも。

 本作について森氏は「詩が先のものもありそれから、曲が先のものもあり、実は3作目にして、いのうえ(ひでのり)さんの中では結構、新しいトライアル、挑戦作だったんです。もともとはセリフだったのを、歌にするといって、最後にどんどんどんどん曲が増えたんです。完成に至るまでの実験作と言ってもいいかもしれません。最終的に30曲くらいになった。本当は20曲ないくらいのところから始まって、5、6曲増えてました」と、当初の構想よりビッグスケールになったという。

「五右衛門ロック」作詞・森雪之丞氏 前田慶次郎イメージは「花の慶次」!命削った曲が1コーラスのみにも

 

 それでも、森氏は「僕が命を削って書いた『くれくれおせん』という曲があるんですが、2ハーフで人生をしっかり描いているんですが、残念なことに、1コーラスで殴られて終わりました…」と、非常に残念そうな様子を見せ、岡崎氏が「『やっぱ岡崎さんこういう曲やるとすごいね』って褒められた楽曲だったんです」と、さらに悲壮感を募らせるコメントをし、森氏も「僕はイントロで泣きましたよ。『くれくれおせん』が“ないないおせん”になってしまいましたよ」と、オチをつけていた。

 一方の岡崎氏は「曲が先にというときには、どれぐらいの長さにするとかいうので、説明で言葉がはめられないんじゃないか、雪之丞さんが困るんじゃないかというのがあって」と、相当に気を使ったものになり、何度かやりとりをしたそう。

「五右衛門ロック」作詞・森雪之丞氏 前田慶次郎イメージは「花の慶次」!命削った曲が1コーラスのみにも

 

 さらに、ハリウッドで録音したことに岡崎氏は、「スタッフがすごい人達て、ブランド志向じゃないですけど、ハリーポッターとか手がけている人らが、すごい気に入ってやってくれた。3日間くらい立ち会ったんですけど楽しかったです」と明かし、続けて「みんなが歌っているシーンで高田聖子が歌っているシーンがありますが、高田聖子がアップになったときに、すっと音がアップになったりとか、右とか左に動く時にも右から左に移動してます」と、相当なこだわりを見せていた。

 森氏から、「作詞家として長いですけど、8年前に『五右衛門ロック』で新感線でいのうえさんと作品を作れるようになって、そこから幸せな人生を送らせて頂いてます。だいたい雪之丞って自分で言うのもなんですが、うさんくさいこの名前がですね、五右衛門の横に並んだ時に、初めて、『そうか、ここに居ていいんだ』って。それこそおもしろい歌、泣ける歌、心を伝えようとする歌いろんな歌、自分がこれまで書きたかった歌が1つの作品にいろんなものを入れられるというのが最高の場だと思います。これから先どうなるか分かりませんけど、またあるときはぜひご期待頂ければ」と、思いを。

 岡崎氏も、「本当に劇場で録画、録音されていて、ただの記録映像でなくなってる。縦の音まで入れている。音楽もバランスをとりなおしている。全く別のものになっている。生で観られた方はそのへんの対比もして頂ければ」と、アピールしていた。

 本作へは森氏から「東京の初日を観られた方と、大阪の楽を観られた方と、これを観られた方はそれぞれちょっと違うかもしれません」と、どれを観てても楽しめるゲキ×シネ『ZIPANG PUNK~五右衛門ロックIII』は絶賛公開中!

「五右衛門ロック」作詞・森雪之丞氏 前田慶次郎イメージは「花の慶次」!命削った曲が1コーラスのみにも