スポーツ 2014年02月10日02時12分

【ソチ五輪】フィギュア団体 町田樹、「緊張で足が震えた。今シーズンで一番弱い自分との勝負だった」


 フィギュアスケート男子シングル日本代表の町田樹(23=関大)が9日に行われた「フィギュアスケート 団体戦・FS」(アイスバーグ・スケーティング・パレス)に出場した。

 ショートプログラムを4位で突破した日本チーム。8日行われた「ペアFS」で、結成1年目の高橋成美選手(22=木下クラブ)と木原龍一選手(21=木下クラブ)組が出場し5位で6ポイントを獲得。総合ポイントを30としたが、3位で8ポイントを獲得したイタリアが総合ポイントを31とし、日本は5位となった。

 「ペアFS」を終えての各国の成績は、1位 ロシア 47。2位 カナダ 41。3位 アメリカ 34。4位 イタリア 31。5位 日本 30となっている。ロシアとカナダの金メダル争いとともに熾烈なのが、4ポイントの中にアメリカ、イタリア、日本の3チームがひしめき合う銅メダル争い。

 このあと「男子シングルFS」「女子シングルFS」「アイスダンスFD」が残それており、まだまだわからない。特に「男女のシングル」は大きな加点が望める得意種目なので、銅メダル争いを有利に進めるためにも、重要になってくる。

 プルシェンコ選手の演技に湧く場内に静かに登場した町田選手は5番目で登場。曲はロシアが生んだ世界的作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキーの『火の鳥』。

 冒頭の4回転は成功させるが、なんとなくジャンプに入る前がスムーズじゃないと見えた。そんな心配が、次のジャンプで出た。続く4回転がトリプルトゥーループになってしまう。それに伴い、トリプルアクセル+トリプルトゥーループがトリプルアクセル+ダブルトゥーループのコンビネーションジャンプへ切り替える影響がでた。(同じ種類のジャンプを1曲の中で2回までしか飛べないため)。スピン、ステップではのびのびと身体いっぱい使って表現していく。中盤のジャンプはきれいな確実に決めていく。

 そして、後半の見せ場であるトリプルフリップ+ダブルトゥーループ+ダブルループのコンビネーションジャンプの最後がシングルループになる。最後のトリプルサルコウをキッチリ決めると、フィニッシュのスピンはスピードもあり、きれいに決める。

 応援席は、今日ソチ入りした高橋大輔選手、浅田真央選手、羽生結弦選手、高橋成美選手と木原龍一選手ペアが拍手で出迎えると、みんなに「ごめん」とあやまる。チームメイトは、励ます。得点は165.85と3位。8ポイント獲得し、総合38ポイントで4位。3位アメリカとの差をひとつ縮めた。

 演技を終えた町田は、「とにかく緊張して足が震えました。今シーズンで一番弱い自分が心の奥底から出てきて、彼との勝負だったので辛かったです。20年間、憧れた舞台に立てて、僕の『火の鳥』を皆さんの前でパフォーマンスできて幸せです。本気で1位を狙っていたので悔しいです。個人戦で挽回します」と、初のオリンピック、初の単体戦ということで、プレッシャーは相当だったようだ。

 逆転のメダルも狙えるが、「そのためには1位取らなければならなかったんですけど、本当に申し訳なく思っております。すいませんでした」と、悔やんだ。

 前のプルシェンコ選手で、会場がすごい盛り上がりの中でしたが、「貴重な経験で、たくさんのことを学びました。初めて味わう感覚でした」と、振り返った。

 個人戦について、「個人戦はメダルを獲りにココに来ていますし、意識が強いですけど、僕のショートプログラム『エデンの東』とフリーの『火の鳥』の2つのプログラムへの純粋なる愛を氷の舞台で表現します。成績とスコア、他の選手はいっさい関係なく、プログラムの愛をみなさんに届けたい」と、切り替えていた。

 ソチ五輪から新しく採用されたフィギュアスケートの団体戦。昨年12月のGPファイナル終了時点の国別ランキングに基づき、カナダ、ロシア、アメリカ、日本、イタリア、フランス、中国、ドイツ、ウクライナ、イギリスの上位10ヶ国が出場。

 フリーは、男子シングル(FS)、女子シングル(FS)、ペア(FS)、アイスダンス(FD)の4種目で争われ、それぞれの成績に応じて獲得するポイント(1位10点、2位9点、3位8点、4位7点、5位6点)が、ショートプログラムの成績に加算されていく。

 【男子シングルFSを終えての順位】
 1位 ロシア 57(男子シングル 9:ペア 10:アイスダンス 8:女子シングル 10/アイスダンス 10:男子シングル 10)
 2位 カナダ 50(男子シングル 8:ペア 9:アイスダンス 9:女子シングル 6/アイスダンス 9:男子シングル 9)
 3位 アメリカ 41(男子シングル 4:ペア 6:アイスダンス 10:女子シングル 7/アイスダンス 8:男子シングル 7)
 4位 日本 38(男子シングル 10:ペア 3:アイスダンス 3:女子シングル 8/アイスダンス 6:男子シングル8)
5位 イタリア 37(男子シングル 1:ペア 7:アイスダンス 6:女子シングル 9/アイスダンス 8:男子シングル 6)