おくやみ 2014年02月03日23時56分

【お悔やみ全文】初代マスオ役で戦友だった近石真介 永井一郎さんは「声優としてこだわる男でした」


【お悔やみ全文】初代マスオ役で戦友だった近石真介 永井一郎さんは「声優としてこだわる男でした」

近石真介が戦友だった永井一郎さんへの思いを語った

 声優・永井一郎さん(享年82)の葬儀・告別式が3日、東京・青山葬儀所でしめやかに執り行われ、『サザエさん』の初代マスオ役の近石真介がお悔やみのメッセージを寄せた。

 ■以下、お悔やみ全文
 今の奥様と式が始まる前に少しお話しましたけど、ビックリしていましたね。でも、想像した以上に気丈でしたね。

 つい1月前に会ったんですよ。私と彼は生年月日がほとんど一緒なんです。でね、どっちが長生きするかと、よく冗談で話していたんですよ。『お前の方が長く生きるなぁ、どう見ても』と言っていたんですよ。だからビックリしちゃって。1ヶ月前にひょこっと会った時には、『あいかわらずお前元気だなぁ』なんて話をしていたんですよね。酒やってるのかお前、酒やめろよと言ったんですけどね。そのときはうふふと言ってましたよ。やめるもんかという意味でしたんでしょうね。好きでしたからね。私はいっぺん体を壊したからやめちゃいましたけど、酒がねぇ…。

【お悔やみ全文】初代マスオ役で戦友だった近石真介 永井一郎さんは「声優としてこだわる男でした」

 

 20代のころから彼と一緒に演劇研究所に入ったんですよ。そのころからですよ、ずっと、一緒になったり離れたりしながらで、戦友みたいなもんです。

 (波平とマスオとしては)12年くらいでした。私が初めからやってました。やめるときに、『なんで辞めるんだ?』って信濃町の飲み屋で言われましたね。私は仕事の関係で、お芝居のことを考えていましたからね。でも、スケジュール的にできなかった。でも、そのとき、彼は怒ってました。本当に声優なんです。

 声優としてこだわる男でしたよ。よく、2人で激論しましたね。それぞれ勝手な言い分なんですけど、声の仕事とはどういうことかとか、あいつは独特の考え方を声優として持っていましたね。『声ですべてを表現しなきゃならないんだから、お前は芝居をやったり、ラジオなんかに出演しているけど、俺は声優としての、本職としてのプライドを持ってる』。頑固なんです。すごくこだわる男だから、なかなか自分の意見を引かないから、そういう面では、とっつきにくい部分もあったと思います。こだわる男ですよ。

 最期まで仕事をしていたのは、そりゃあ幸せですよ。82歳まで最期まで仕事をやれて、そりゃあ幸せですよ。彼への言葉はちょっといま出てきませんねぇ。でも、ちょっと悔しいです。

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